鳶(とび)職人を目指す人に必要な資格は?

鳶職人を目指すにあたって、事前に取得しなければならない資格はありません。

学歴や資格、経験などが問われることはほとんどなく、誰でも鳶職人になるチャンスはありますが、一方で、鳶職人の仕事は危険度が高く、すぐれた技術を求められるため、鳶職人に就職したあと目指すべき資格があります。

突然ですが問題です。

鳶に関する資格は多々ありますが、これらの資格があると何が出来て、何が出来ないのでしょう?

···正解は、何も出来ません。

例えば「足場の組立て等特別教育」、これを受けていない鳶職人は、そもそも足場に上がることさえ不可能なのです。

建設現場は常に危険と隣り合わせ。特に大規模な現場ともなってくると、何をするにも資格や免許がなければ始まりません。これは逆に言うと、持っている資格が多ければ多いほど、より多くの仕事を任せてもらえるチャンスが増え、給料アップにつながるということにもなります!

(株)利根川組では、建設キャリアアップシステムに加入しており、従業員の資格取得に向けたサポートを積極的に行っています。

場の組立て等特別教育(21歳までは必須資格

足場の組立解体作業は18歳未満の方はできないと法律で決められており手元しかできません。特別教育の上位である足場の組立等作業主任者技能講習は21歳を過ぎた足場業務を3年以上経験した人しか受講できないので18歳を越えた21歳まではこの特別教育を受ける必要があります。

吊り足場や高さが5M以上の足場が組めるようになりますが、作業主任者の資格とは違い指揮はできません。
現在はウェブ講習も行っている所が存在し特別教育は筆記試験がなく6時間の受講のみなので簡単に取得できます。

足場の組立等作業主任者

足場業務を3年以上経験し21歳を過ぎると受講できる鳶職人には必須の資格
2日間みっちり講習があり2日目の最終に学科試験があります。
高卒以上で土木や造船学科を卒業したり職業能力訓練を修了し足場に携わる業務を2年以上経験してても受講する事ができます。

この資格がないと足場作業の指揮や監督ができません

玉掛け技能講習

クレーン等で資材を吊り上げたり移動したりする玉掛けは必須の資格です。

特別教育は1トン未満のクレーンしか使えないので工事現場では技能講習が必須ですが、1トン未満のクレーンを使用する時は特別教育修了の条件が必要です。
吊り荷の重さではなく使用するクレーンの大きさなので勘違いしないように!
昔と違い現在は取得に3日程度日数がかかります。

建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者

建物の骨組みとなる金属部分の作業において、安全面の監督や指導をする責任者の資格です。講習を受けることで資格取得できますが、作業の実務経験が3年以上あることなどが受講資格になります。 

ビルやマンションなどの作業現場で、高さ5m以上の金属製足場の組立てや解体などの作業がある場合、この資格の保持者を配置する必要があります。

とび技能士

仕事を受注するのにも有利な国家試験になり、一人前を名乗るには必要な資格です。

3級は一応誰でも取得でき制限はありません。
2級を受けるには2年以上の実務経験が必要です。
1級を受けるには7年以上の実務経験又は2級合格後2年以上経過しないと受けれません。

フルハーネス型墜落制止用器具使用従事者

高さが2M以上の作業床が設けられない箇所でハーネス型の安全帯を使用する作業に必要な特別教育です。

大きな現場だとハーネス着用が義務付けられる事が多いので私の周りでも高所作業を行う場合には必要な資格になっています。
命綱だけでは入れない現場が増えていくので早目に取得しておきましょう。

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